■■Report #51 Report index



大きなカバンを手に、東京駅のホームへと降り立つ。
ビジネス街のサラリーマン達は、足早に階段へと消えていく。
その流れが緩やかになったところで、ゆっくりと歩き出す。

明日は九州だ。

…といっても出張などではなく。


「しんかんせん〜!!!」
カズ隊員の声。
「ね〜あれなに〜?!」
「ちょっと!ちゃんと手つないでてよ?!」
そう、ビジネスなどではない。子連れなのだから…。


先日、3月15日のダイヤ改正による、ブルートレイン「なは」「あかつき」の廃止。
あれからまだそう経っていないのだが、タイチョーに滲む焦燥感。
新幹線や飛行機、高速バスなどの交通網の充実、過密したダイヤにそぐわぬ遅い速度、利用者の減少…。
「富士」「はやぶさ」も廃止になったらどうしよう。

では、ある内に乗ればいい。むしろ、乗らないから無くなるのだ。

話は決まった。
なら行動は早いほうが良いに決まっている。

そして約2ヵ月後の5月14日、我々は東京駅にいた。

5月14日


新幹線で東京に着いたのは昼過ぎ。
我々は、東京駅を散策する。
田舎モノにとっては&鉄にとっては、色々な電車や新幹線が珍しく、見ていて飽きない。
特に目的の観光地もなかった(正確に言うと下調べもなかった)我々は、そのまま改札口から出ず、駅の中をウロウロ回ることに。
隣のホームへ行くのに、人の波を掻き分け、カズ隊員の手を引いて歩くのは困難であったが、好奇心には勝てず、アレ何?アレどうなってるの?と、歩き回った。(人々はそれを田舎モノという)

遅めの昼食をとり、電車に飽きてきたよっすぃー隊員の気を紛らわすため、とりあえず一度改札を出てみることに。
「あ!あれ見に行こう!レンガの!!!」


東京駅だ。

正確に言うと、東京駅丸の内口駅舎。
現在、赤レンガの駅舎を、空襲前の本来の姿に戻す復元工事がなされており、フェンスやシートで覆われていて、全体像を見ることは叶わなかったが、それでもテレビなどで見るあの姿を見ることが出来たので、満足である。
いつも東京に着いても、改札を出ることなく乗り換えるため、外から見たことがなかったのだ。。。
わ〜、ホントにレンガだーと素直に感動。
日本を代表する歴史的なビジネス街である丸の内を、平日に子連れで歩いていると、ものすごく違和感がある。
周りはお仕事中と思われるビジネスマンばかりである。
いや〜、休暇っていいなぁ!!!

そういえばタイチョーが以前、『田舎モンとバレたくなかったら、絶対上を見るな!』と言っていた。
なんでも、立ち並ぶ高層ビルを、ついつい見上げてしまうのだそうだ。
「うわ、すごっ、高ぁ〜!!!」
…やっぱり普通に見ちゃったよ。←田舎モノですから。


と、まぁこんな感じで、東京駅の外側を満喫した我々は、再び構内へ。

色々な新幹線や特急列車を見て満足、ちょっと休憩…と、ホームの待合所でジュースを飲もうとしていたら。

「しまったぁーーーーー!!!」

タイチョーが立ち上がる。
ななななななな何?!
「入線が見れんかった…」
は?
ニュウセン?

タイチョーの視線の先には、10番ホームに停車している深い青の車体。
そう、ブルートレイン「富士」「はやぶさ」号の姿。
「あああああ、ショック〜」
鉄としては、ホームに入ってくる様を見たかったらしい。
はぁ、それは残念だったね、としか言いようがない。
何でそんなモノが見たいのかは、鉄にしかわからないのだろう。
(先ほどから見かける運転士の白い手袋に萌え死にそうになっている私の気持ちがわからないのと一緒よね!)
よっすぃー隊員に冷静に慰められつつ、それぞれ駅弁を購入、そろそろ行くかと、我々はコインロッカーに預けた荷物を取りに行く。
ブルトレ乗るぞ〜!
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