■■Report #61 Report index


2009年1月1日

2009年の幕開けである。
昨年はちょっと「萌」を追求しすぎた感が拭い切れないので、今回は少し「学」もかじってみることに。

へなちょこ文化庁(…って何ですか?)学芸員として、福山市周辺の重要文化財を紹介する!
まず手始めにやってきたのは、福山市草戸町「明王院」である。

明王院とは。
福山市を流れる芦田川に面した寺院で、中世には「草戸千軒町」が栄えたことで、地元では有名である。
ちなみに「草戸千軒町」とは、洪水で川底に沈んでいた町が昭和時代に発掘され、日本のポンペイなんて呼ばれていたりするのだ。
そんな遺跡(といっても今は再び川の中だが)のまん前に立っているのがこの明王院なのだ。



国宝 明王院本堂

鎌倉時代に建立された仏堂。
何がすごいのかが全くわからないのが、学のなさと言えよう!
いや、ていうか、国宝ってアレでしょ、国の宝でしょ?
法隆寺とか東大寺とか!
そんなのと一緒にしていいんですか!
と思ったが、鎌倉時代の建物ってだけですごいよね、そういえば。
身近にありすぎて、重要さがわからなかったけど。
もしかしたら奈良県の人は「えっ、東大寺って国宝?!」って思ってるかも…って…ないな、絶対。
まぁ、教科書には載らないレベルの国宝という事で。


国宝 明王院五重塔

南北朝時代に建立。
内部の壁や柱や天井に、今なお色あせず、の唐草文・花鳥・飛天などが描かれているそうだが、一般人は滅多にお目にかかれないので、私も見たことはない。

機会があれば、いつかは見てみたいなぁ。

ちなみに、何故ここに来たかというと、そう、今日は1月1日ということで、「初詣」のため。
初詣で国宝が拝めちゃうなんて、ちょっとゼイタク〜?

そのほか、ここには国指定の重要文化財の木造十一面観世音菩薩立像や、県指定の重要文化財 明王院山門、明王院書院、明王院庫裡などがある。



2009年1月2日

やってきたのは福山市鞆の浦。
何だか最近ハマっているスポットである。
小さいころ住んでいたのだが。…無知って恐ろしい。


▲この石垣右手には「むろの木歌碑」
 大伴旅人の歌碑がある
国史跡 朝鮮通信使遺跡 鞆福禅寺境内 

このちょっと写ってるのが。
石垣の上に立っている。

元々作られたのは平安時代で、本堂に隣接する客殿(対潮楼)は江戸時代に作られたのだそう。


江戸時代の朝鮮通信使の迎賓館として利用されたのが対潮楼で、ここからの眺めは(朝鮮より東では)最も美しいと言われたそうだ。(リップだろ!…ていうか、やっぱり朝鮮一番なのねw)

ここからの眺めは、画像のとおりである。
▲中央に見える小さな島が弁天島、その奥のワニの様なのが仙酔島だ。
対潮楼を後にした我々は、そのまま海に向かう。
鞆町は潮待ちの港として栄えた町で、今も江戸時代の街並みを残す。
中央の常夜灯、雁木などが残っている。
ちなみにこの雁木、階段状になっていて、潮の満ち干に関係なく荷物や人の乗せ降ろしが出来る斬新な?デザインである。

▲お正月なので、漁船には大漁旗が掲げられていた。

白い建物は「いろは丸展示館」。
『幕末』『坂本竜馬』好きにはたまらない場所であろう。
ちなみにこの建物も「
大蔵」と呼ばれる、江戸時代の蔵(国登録有形文化財)である。
蛇足だが、某カード会社の「どうするよ、俺?!」(同窓会編)は、ココで撮影されている。。。

左は、鞆で最も有名であろう太田家住宅(おおたけじゅうたく)の前を歩くタイチョーとU子隊員、U大隊員。
そうた隊員は体調不良のため、今回は待機組である。

鞆の「保命酒」の蔵元「中村家」の屋敷だったが、後に太田さん家になったから太田家住宅という、なんともわかりづらい名所だ。

主屋、酒蔵などこの辺り一帯にある建物が、江戸時代の商家の雰囲気を良く残しているとかで、国の重要文化財の指定を受けている。

ココは本当にちょっと雰囲気がいいので、一度歩いてみて欲しい。



前述Report#54の『お手火神事』で有名?な、沼名前(ぬなくま)神社へ。
そういえば、この『お手火神事』も、市の無形民俗文化財に指定されている。
ここには、国の重要文化財に指定されている
沼名前神社 能舞台がある。(コレは08年7月撮影のもの)

徳川幕府により、伏見城から福山城へ移築
1650年代に当神社に再び移築、とある。
(え、もらったの?)
日本唯一の組立式能舞台で、豊臣秀吉が愛用し、戦場にも持っていったのだそうだ。
(え、戦場に持って行っちゃうんですか…?)
色々突っ込み所満載だが、そう書いてあった!

普段は見れないが、確か松の絵が描いてあったような。
薪能など、時折ここでしているようだ。

ざっとまぁ、こんな感じで2日間、数時間歩いただけで、なんとまぁ重要文化財の多いこと。
こんな町に住んでいると、有り難味が薄れてしまいがちだが、何気に、観光客が真剣に写真を撮っていたり、他県の人から話を聞いたりすると、改めて凄い事なんだなぁと思う。

本当はまだまだ色々あるのも知っていて、行ったこともあるのだが、書ききれないのでそれはまた今度。
ていうか殆ど紹介できてないんだけど?!
それもまたへなちょこ学芸員らしいから、良いのだ。

へなちょこ学芸員のお送りしました、「探険ロマン重要文化財」、いかがだったでしょうか?
ん、どこかできいたタイトル…。
Page top  
Report index