■■Report #88 Report index



最近、耳にする「工場萌え」という言葉。
元来悪い景観と言われていた工場やコンビナートなどの景色に「萌える」人たちが増えている。
確かに、配管や煙突の並ぶ様は、ゲイジュツ的といえなくもない。
暗闇に浮かび上がる青白い水銀灯は美しい。

我々へなちょこ隊の住む町にも、大きな製鉄所がある。
今回、その工場のお祭があると聞き、工場に「萌え」てみようという企画である。

5月9日、その製鉄所にやって来た我々は、係員の誘導により中に入った。
駐車場は広い構内そこら中OKで、同じような道が縦横に張り巡らされたこの構内で、会場から車まで戻れるのかという不安と戦いながら車を停める。

構内には搬送用の線路が敷設されていたが、今はもう殆ど使用されていないのだろう。
DD40型の水色の車体は雑草が生い茂った線路の上に静かに佇んでいた。

それにしてもおびただしい数の配管の数。
どれがどれか分かるのかな。。。


広いので会場までかなりの距離があったが、普段入る事のない異世界にドキドキ、ついきょろきょろと見回しているとあっという間に着いてしまった。
ステージではお笑い芸人や地元高校の吹奏楽部の演奏、大物演歌歌手などが来ていて、お祭を盛り上げていた。



製鉄所だけあって、売っているお茶などの飲み物が「ペットボトル」ではなく「スチール缶」という徹底っぷりに感動した。
さすが製鉄所…!
会場をふらふら歩いていた我々は、『見学受付』という看板を発見。
せっかくなので、その見学バスに乗り込む。
「どこ行くん?どこ行くん?」
カズ隊員、ワクワクである。
「ん〜?何処かな〜?」
ワタシもワクワクである。

バスは少し走って、岸壁に到着。


そこに居たのは…!


海上自衛隊呉地方隊所属、
輸送艦「ゆら」ではないか!


こんなところで偶然出会えるとは!
たまたま来た工場のお祭で、偶然見れるなんて
なんてラッキーなのかしら(棒読み)。



せっかくなので、見学する事に。
いやあ、見学受付ってこのことだったのかあ。(さらに棒読み)

「ゆら」は、最小の「艦」なのだそうだ。これより小さいものは「艇」と呼ばれるらしい。
輸送艦だけあって、中には物資を載せるスペースが取ってあった。
そこで、写真の展示と、「ロープの結び方講座(?)」が行われていた。

よっすぃー隊員も挑戦!
「ここをこう持って、向こうへ回す…」
簡単そうにして見せてくれるのだが、「ここ?こう?!」よっすぃー隊員大苦戦。
「お母さん、手伝ってあげてください〜」
よっすぃー隊員のあまりの手際の悪さに苦笑い。
「え?ここですか?あれ?あれれ?」
まぁ親子ですから…。

教えてくださった隊員さんの話によると、ロープワークも競技の時には数秒でこれを結ばないといけないのだとか。
競技があるんだ!

公開してあったのは、食堂とシャワールームなど。
食堂には電子レンジやコピー機が所狭しと置いてあった。貴重なスペースだもんね。
何故か中でアイスクリームが売られていて、よっすぃー隊員とカズ隊員は吸い込まれるように「アイス食べたい…」とテーブルへ。
艦の中でアイスを食べる機会もそうないので、アイス購入。

カンパンの試食コーナーなんてのもあった。

艦を下りると、展示コーナーがあって台風や地震の時のの災害派遣の様子がパネルで紹介されていた。
順番に見ていると、隊員さんが色々説明してくれた。

そこで自衛隊の仕事について聞いてみる。
「やっぱり、やったらやっただけ評価してもらえるし、人の役にも立てるし、とてもやりがいのある仕事ですよ!」
爽やかな笑顔。

戦闘糧食についても説明してもらう。
「中にはこういうのが入っていて、コレをもって…」
パック飯の字が、何故「
たきたてご飯」ではなく「たきたてご飯」なのか聞けば良かったなぁ…。フォントがカワユス。

他にも、偵察用のバイクや、指揮通信車、軽装甲機動車などが展示してあって、なかなか見ごたえがあった。





再びバスに乗り、会場に戻った我々。
はッ!
輸送艦萌えしてて「工場萌え」してない!!!

慌てて辺りを見回す。
「ほら、あの、ずらっと並んだ鉄筋の錆びてる感じが…」
・・・もういいか?

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