■■Report #86 Report index

子連れ観戦のススメ



サーキットで子連れレース観戦――――

屋根ない、トイレ遠い、子供が飽きる→グズる→暴れる…などなど、ゆっくりレースなんて見れたものじゃない。

しかし、レースとレースの合間は日陰に移動したり、歩いたり、キャップとタオルで日差し対策(パラソルは他人の迷惑になるので厳禁)をすれば、屋根が無いのはクリアできる。

雨の日も、合羽を着て観戦すれば問題ない。

トイレは早めに、そしてこまめに連れて行く。
レース中なら逆に空いているので、少し観戦を中断して連れて行ってもいい。

子供が飽きないように、事前に知識を植えつけておく。
レースに興味を持つように仕向ける。事前にレースの映像を見せ、あの車探そう!とか、あの車来たら頑張れ〜って応援するのよ、とか。

数々のブースを見て回り、観戦グッズや車のレプリカなどを与えるのもよい。
あえてソコはレースに関係あるものを与え、レースに興味を持たせる事を忘れてはいけない。
こうして子連れ観戦を続けてきたへなちょこ隊。
それなりに苦労もあったが、楽しく観戦してきた。案外、やれば出来るものである。

そんな子連れ隊が報われる日が遂にやってきた!

子連れバンザイ!
子供連れて来て良かった!

そんな日がやってきたのである!


――――それは、2010年4月3日のこと。

「2010 AUTOBACS SUPER GT
    第2戦 OKAYAMA GT 300km RACE」

岡山国際サーキットで、 SUPER GTの第2戦が開催される。
まだ肌寒い土曜日の朝、サーキットに到着するとすでに公式練習が始まっていた。

SUPER GTとは、国内、国外の市販車を大幅に改造した車で、2名のドライバーによって運転される。
クラスI(GT500)、クラスII(GT300)の2つのクラスで構成され、それらが混走するので、途中から訳がわからなくなるのが特徴だ。(いや、そんなのワタシだけか・・・)

とりあえず練習を観る。
色とりどり、様々なカラーリングの車が低いエキゾーストノートを響かせ目の前を通過していく。

メインスポンサーであるオートバックスのチームは鮮やかな朱色が眩しく、EPSONはお馴染み白と青のカラーリング、おもちゃメーカーのタカラトミーは黄色のボディ、初音ミクの痛車まであり、とても華やかだ。


その後、イベント会場に行き、ブースを見て回ったり、ゲームに参加したり、試乗(座るだけだけど)したり、写真を撮ったりして過ごす。
2回目の公式練習を1コーナー辺りでしばらく眺め、あとはウロウロ歩きながら観戦、時間をつぶす。

この後、よっすぃー隊員は、貴重な体験をすることに!

それは「GO!!KART」という体験イベント。
元F1レーサーでもある、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」のドライバー、井出有治選手がモータースポーツの底辺を広げるために開催している無料カート体験教室だ。
さすがに本人登場はなかったが、本当に教える事もあるそうで。
井出選手、ちょっとかっこいいのに見れなくて残念〜。

緊張の面持ちでタイチョーと二人、特設コーナーに現れたよっすぃー隊員。
「お願いします!」と挨拶した後、名前入りのカートの横へ。

一度に5組の親子が教室に参加できる。
まず安全確認と操作方法の説明。
ちゃんと聞いてるんだろうか…見ているこっちがハラハラする。
それからブレーキで確実に止まる練習。
これができないと危なくて走れない。
何とかできたようだ。

いよいよエンジンを始動、アクセルを踏んで発進した後、ライン前でブレーキを踏んで停止!の練習…のはずが。
「もうちょっと前までおいで〜そう、もっと!」
講師は名前を呼んでくれるのだが、よっすぃー隊員、激しく連呼されてる…!

何故なら。
超ビビリなので、ちょっと進んではすぐに恐くてブレーキ、また進んではすぐブレーキ。

殆ど進んでない…。

もうラインまで来る前に諦められたのか、「じゃあみんなまた下がってもう1度!」なんて。
「行け!やれ!」こっちから目で合図。
今度はライン1m手前まで来てブレーキ。ふう。


最後は、コース内をゆっくり走行。
「ハンドル!ハンドル左に切って!」
よっすぃー隊員、センス無さすぎ…!もう他人の振りしたい。
でも後ろをついて歩くタイチョーはもっとカワイソウだ。
よろよろ〜ビクビクッ、よろ〜…という擬音を付ければちょうど良いような走りを見せた、超ウルトラスーパーへなちょこっぷりを遺憾なく発揮したよっすぃー隊員であった。

車を降りた後、みんなで元気良く「ありがとうございました!」とお礼を言って、何とか無事(?)体験会が終わり、ARTAのキャップを貰って戻ってきたよっすぃー隊員。

「どうだった?!」
対象が小学生以上なので、乗れなかったカズ隊員が興奮気味に問う。
「う〜んとね、もういいかなって。」
は?
「無理、って思った、あはは。でも楽しかったよぉ」
せっかく教えていただいたのに、こんなへなちょこでゴメンナサイ…。
そして自分でも無理って思ったんだ、よかった、安心した。

他にも、子供と女性限定、GTカーに乗って(座って)みようコーナーがあり、3人で並んで乗った。

「ここにまず座って、足を入れて…」
説明を受けつつワタシも座ってみる。
「え?!ここに?!もももももう一回お願いします」
優しく笑いながらここに足を…大丈夫ですか?と教えてくれる優しいスタッフ。
わざとじゃないですよ、わざとじゃ。

「すごい〜!狭いんですね〜!」
なんて言いながら、実はすっぽりはまったお尻を必死で引き抜くための時間稼ぎをしていた…。
も、本っっっ当に狭い!!!

いよいよ公式予選が始まるので、食料を調達し1コーナーのスタンドへ。
スタンドはすでに結構一杯で、我々の座れるちょうど良いスペースを何とか確保し、観戦する。
実はGTは全っっっ然詳しくないワタシに語らせてはいけないと思うので、とりあえず雰囲気だけ。
予選は1、2とあり、予選1は2選手が45分間の間に二人とも予選通過基準タイムをクリアして、予選2に出場できる。
予選2は、ノックダウン方式。タイムの遅い順に振り落とされていく。セッション1、2と進めていき、セッション3でトップだった車がポールポジションを獲得するという仕組みだ。


予選は12時55分から45分間行われた。
はっきり言ってホームスタンドに居ない限り放送も聞こえず、どれがどれか全然わからない。いつ選手が交代したのか、それがクリアできたのかすらわからない。
ちなみに知識の無いワタシなどは、車の色で見分けているので、両クラスが混走している予選1なんて、さっぱりわからないのだ。

そして15時10分から、予選2、ノックダウンがスタート。
これはクラス別に行われるのだが、車の色で見分けているワタシにとって(以下略)。
セッション1の途中で、1台の車がコースアウト、赤旗が振られ、まさかのレース中断。
コース清掃後に再開されるも、のこり時間わずかで一発勝負となる。
よっすぃー隊員に、「アンタ、カート教えてもらったんだから、井出選手応援せんと!」と言っていたのに、ここで井出選手のチーム、セッション2進出ならず…。

セッション2は、15時55分から7分間。これも良くわからないうちに終了。
セッション3は残った7チームが、PPをかけて争う。
「あ!あれゼリーの!見たことある!」
PPはウイダー HSV-010。
明日はどんなレースになるやら…。

予選が終わり、一気に人が動き出す。
いつもは人が殆ど居なくなってから動き出すへなちょこ隊も、今日だけは違っていた。
お子様連れ限定「GTキッズウォーク」があるのだ。
これは普段ピットウォークは混雑していて子供と一緒は心配という家族連れのために、予選終了後、無料でピットレーンが開放されるのだ!

お子様連れて来て良かった…!
ピット前はすでにすごい人で、人気のチーム前は近寄れない状態。
各チームの監督やドライバーたちがサインや写真撮影に応じ、色とりどりの衣装に包まれたレースクイーン達が手を振って応えてくれた。
ステッカーや応援フラッグなどのプレゼントもあり、子供たちは大喜び。
それより大好きなドライバーが間近で見られるとあってお父さん、お母さんたちも大喜び…。
近藤真彦監督率いるKONDO RACINGの前は特にすごい人だった。
生マッチ(笑)見た!!!

よっすぃー隊員も「GO!!KART」の井出選手にサインを貰いに。もちろん、ARTAのキャップを持って。
井出選手は快くサインに応じてくれ、ついでに隣に居た鈴木亜久里監督にもサインをいただき、さらに写真撮影まで…!
いいの、無料でこんないい思いしていいの?!

レースクイーンのお姉さん達を前に、もじもじしするカズ隊員。
キレイで派手で細くて大きい若いお姉さんに、もうドッキドキなのだ。
「カワイ〜!こっちおいで!」とぐるっと囲まれ写真を一緒に撮ってもらうも、笑顔さえ作れない緊張っぷり。
なんてヘタレなの…!
かたやよっすぃー隊員は、自分もレースクイーンさながらポージングしてとっておきスマイルで写真を撮られていた…。

「子連れで良かったね〜〜〜!」
「いや、夕方は露出が少ないから駄目だ!」とタイチョー。
暗いから写真が上手く撮れないのかなと思ったら、「やっぱ子供に刺激が強いからか…」
何の露出だ…。



翌日4日も寒い中、予備の服を着込んでサーキットへ。
今日はブランケットも持参。

9時からのフリー走行を、歩いて移動しながら色んな場所から観戦。
よっすぃー隊員もカズ隊員も、石を拾ったり草を摘んだり松ぼっくりを拾ったりしながら(注:レース観戦に来ました)、サーキットをぐるりと散策。

その頃、サーキット内では「サーキットサファリ」が行われていた。

スーパーGT走行中に、バスが同じコース内を走るのだ。

間近でGTマシンを見ることができるので、乗っている人には迫力があってよいと思う。

が、外で見ている人にも、バスとGTマシンが併走する異様な光景を楽しむ事ができる。
本当に変な感じだった…。
Cパドックの裏にも潜入。

合間に行われるPORSCHEのレーシングカーがずらりと並ぶ。

慌しいクルーのツナギが萌え動きがカッコイイ。
タイヤを運ぶのもタイヤの上にタイヤを乗っけてコロコロっと不思議な運び方をしていて思わず釘付けになる。


そんな事をしている間にも人はどんどん増え続け、GTフリー走行の前にはいつも観ている1コーナーのスタンドは一杯になっており、仕方なくウィリアムズコーナーまで行くもそこも座れず、結局ウィリアムズコーナー出口付近でやっと席を確保。
それもすぐに埋まり、改めてGTの人気を知る。

何やってんだ(´ヘ`;)


いよいよ14時、決勝スタート。
レースは…とりあえず良くわからないなりに進み、82ラップの周回を終えウイダー ホンダ レーシングがポールトゥーウィンで幕を閉じた。
(え?略しすぎですか?だって本当にわからないんだもん)


表彰式を見るためにホームスタンドに移動。

2位はZENT CERUMO SC430、3位にPETRONAS TOM'S SC430、表彰台には、テレビでよく見る脇阪寿一選手もいた。
手を振って声援に応えるドライバーたち。

サーキットクイーンからの祝福、トロフィーの授与、
そしてシャンパンファイト(シャンパンではなく純米大吟醸プレミアムスパークリングだが)――――

この華やかな瞬間が好きだ。




日も傾き、観客も帰る方へと向かい始める。
そろそろ我々の子連れ観戦も終わろうとしていた。
キッズカートや試乗、グッズプレゼント、レースクィーンや選手との交流、特に子供にはものすごく優しい。
キッズウォークなんて子連れならではだ。
レース観戦には子連れで!
是非子供を連れて行くべきだ!と思った2日間だった。

しかし!
レース終了後グリッド開放もあるので、子連れじゃなくても十分楽しめる。
…な〜んて、ホントはレース好きな大人だけで行った方が身軽で絶対楽しめると思うが。
これは、「子連れだから」とレースを諦めることなくチャレンジしてきた、我々への表彰台だ。
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