■■Report #65 Report index



かにカニはまかぜ」という臨時列車に乗ってカニを食べた、その腹ごなしに、一家で但馬の城崎温泉へ途中下車した。
お腹の肉が90cmを超えればメタボになりかねないが、そんなことはあるまいとカニを食べた。
外湯めぐり
――足湯くらい入りたいものだと考えて来た。




ミキ隊員作心境小説『城の崎にて』の冒頭は、あんまりな内容なのでこの辺で。
志賀直哉の『城の崎にて』はあまりに有名だ。


我々は城崎にいた。
兵庫県豊岡市城崎町、平安時代から伝わる1300年もの歴史を持つ温泉街だ。
『城の崎にて』の志賀直哉をはじめ、有島武郎、泉鏡花など数々の文人が訪れた。


今回は、おなじみメンバー+ミキ隊員父&母である。
最近、カニ食べてないな〜ということで、JRの「駅長おすすめ駅プラン」のひとつ、『かにカニエクスプレス』に乗って、カニを食べに行った。
コレは往復のJR指定席特急券と乗車券、カニ料理の昼食代がセットになったもので、電車も乗れるし、カニは食べれるし、お酒も飲めるし(運転しなくて良いので)、時間が許せば温泉だって入ることが出来るのだ。
まさに我々のためのプラン…!!!

朝、新幹線で姫路駅へ。
ここで乗り換え。

8:58 播但線 特急「かにカニはまかぜ」に乗って、香住へ。
キハ181系気動車、古い車両が、旅情を誘う。
このキハ181系、老朽化により、2011年に新型気動車が導入されることが、先日発表されたので、良い時に乗ったといえる。

途中、追い越しやすれ違いの列車を待つために何度か停車する。
急いで目的地に着くことだけが旅ではない、と感じるようになった今日この頃、こののんびりした感じが何とも心地良い。


ひと駅ごとに乗客は減っていき、終点 香住駅まで残っていたのは、同じ車両に我々ともう一組だけだった。
駅は人もまばらで、静かで小さな駅だった。
カニの爪を模したオブジェがあり、その前で写真を撮る。
改札を出ると、迎えの車が来ていて、宿まで連れて行ってくれた。
囲炉裏と本棚のある小さな宿だ。


2階の客室に案内され、座敷に座る。
焼きカニが運ばれてきて、まずは食前酒を一杯。
清酒に漬け込まれたという梅酒は甘くて、急にお腹が騒ぎ出した。
さて食べるぞ〜。
無言で食べ続けること約2時間半、焼きが二、カニや白えびの刺身、カニ味噌、白エビの陶板焼き、但馬牛ステーキ、そしてメインのカニすき!
まさにかにカニプランである。
もうカニはいいわという頃、時間に気付く。
そろそろ観光に出かけないと…!

宿を後にした我々は香住駅に。
しかしソコが先述の“人もまばらで、静かで小さな駅”であることを忘れていた我々は、次の電車が来るまで、約40分待つことになる。
時間見といてよ、タイチョー!と思うが後の祭りである。
そして城崎に到着したのは16時過ぎ。
なんと、帰りの列車の発車時刻まであと約1時間と少し。
でもせっかく城崎まで来たのに〜〜〜〜、という事で、足湯だけでも入ろうと、改札を出た。

城崎温泉は、7湯ある外湯めぐりが主体。
泉質は…あっさり薄塩味。(ポテトチップスか!)
大谿川(おおたにがわ)沿いの7つの外湯を、浴衣姿で巡るスタイルで有名だ。
志賀直哉もここで療養してたんだな〜。

なんてのんびりしている暇はない。
入湯は無理でも、せめて足湯を…!

早足で歩く一行。
土産物屋をゆっくり散策するでもなく、景色を眺めるでもなく、足湯を探してひたすら歩く。
療養も風情もあったもんじゃない。
城崎文芸館前の足湯を目指していたが、柳湯の前で足湯発見!
しかし先客がいたため全員は入れそうもなく、待つ時間もなかったことから、代表でよっすぃー隊員とカズ隊員のみ足湯につかることに。
「はぁ〜」
「気持ちいい〜」
くうう、羨ましい。

約10分後、さあもうマジで時間がない、ヤバイ、急げで足を拭き、早足で駅に戻る!
途中、文芸館の前を通るが、ソコが工事中だった!
良かった、ここに来てなくて…!


そして駅前に到着、ふう何とか間に合うわと、初めて辺りを見回して愕然。
駅前にあるじゃん、足湯…!

右の建物が駅舎、左側の奥にあるのが足湯なのだ…。

でもでも大谿川沿いの眺めこそ城崎!という感じだし、ソコを見れたので良かったか。
我々は落ち着きがなかったが、温泉街はしっとりとした佇まいで、派手でもなく、上品で静かな雰囲気だった。
ああ、ゆっくり浴衣で歩きたかったな…。
城崎を訪れた志賀直哉はそこでゆっくりと生と死について考え、我々は足湯を探し齷齪した。
何という違い。

そして我々が悟ったのは、
生と死は両極ではなくその境界線が曖昧なのに対し、
列車で旅をするときには、時間が決まっていて、それは決して待ってくれないことだ!!!
いやもう、下調べしようよ、自分。

とにかく、帰りの列車には間に合って、17時30分、我々は「特急はまかぜ」の車内にいた。
のんびりと療養は出来なかったが、カニもいっぱい食べたし!城崎も行ったし!それなりに充実した旅となった。
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