■■Report #47 Report index






二人が持っているコレは何でしょう。


正解は「つらら」。

この軒下に落ちていたのを拾った。

まだ大きなものもあったが、ざくっとささっていて、抜けそうに無いので小さいもので我慢だ。
ていうか、コレ落ちてきたら死ぬな…。

さて、武器?も装備したことだし、探険に出発!



広島県の、とある山。
へなちょこ隊、久々の雪上訓練である。
よっすぃー隊員とカズ隊員にとっては、初めての体験だ。
元々雪が多く降る地域ではないのだが、ここ数年、温暖化のせいか、殆ど雪を見ることがなかった。…のだが、今年は何故か、我々の住む町にもよく降った。
ちょっと雪山にでも行ってみるかということに。

しばらく雪山に行くこともなかろうと、手放したスタッドレスタイヤ。
まぁ、街中を走る分には問題ないので、とりあえずこの冬は大丈夫だと思っていたのだが…。
まさかその雪山に行くことになろうとは。
しかし毎年スキー場に着くまで道路に雪がなくて、逆に心配だったくらいだから、とりあえず今回はチェーンを携行してたら大丈夫だろうということで。
もし雪が道路に大量にあって進めないないようなら、そこで諦めて、そこで遊べば良い。
そうだ、そうだ、そうしよう、出発だ。
こうして我がへなちょこ隊は、へなちょこ1号に乗り込んだ。

予想通り、道路に雪はなく、多少路面が濡れている感じだけで、順調に進んだ。
しかし目的地を目前に、雪が。
4駆に切り替えゆっくりと走行、無事到着。
何で降るのさ…。
「何とか着いたね…」
先ほどから降り始めた大きな白い
雪に顔を見合わせる。
「先にチェーン着けとくか…」
遊んで疲れて暗くなってから、慣れないチェーン着用なんて絶対無理だ。

あーでもない、こーでもないと言いながら、それでも30分ほどで無事チェーン装着完了!
さて、いよいよ探険に出発だ!

▲雪だんごを作らされるタイチョー
とは言ったものの、雪が珍しくて仕方ないよっすぃー隊員とカズ隊員、目の前の雪に夢中で、進みそうもない。
雪を丸めたり、すくって投げてみたり、食べて(!)みたり…。
とりあえず、軒下に落ちていた大きなつららを拾って渡し、先を促す。
「これ何?!」
「これは『つらら』っていってね、」
「食べれる?」
「駄目よ…(笑)」

ガリッ

「!」

食べちゃ駄目だって!いきなりかじろうとするカズ隊員からつららを奪い取る。

まったく…油断も隙もない。
雪に足をとられつつ、4人は進んでいく。
そのとき、よっすぃー隊員が少し前方に、雪洞を発見!
誰かが露営した跡か。
いや、熊が冬眠しているかもしれない。
いやいや、雪男の家かもしれない。
我々は恐る恐る近づいていった。

思ったよりその雪洞は小さく、生き物の気配は感じられなかった。
入ってみる。
まずはよっすぃー隊員、カズ隊員が中へ。

何かある〜?」
「何も…あいた!」
よっすぃー隊員頭をぶつける。
実はとても小さな小さな、ただのかまくらなのだ。

よっすぃー隊員が出た後、ワタシも入ってみる。
うう、きつい…。でも入れてヨカッタ。


のそのそと かまくらから這い出していると、目の前でよっすぃー隊員が突然仰向けに倒れる。

何だ?!

まさか先ほどのかまくらに、ガスが充満していたとか?!

「いたたた」
よくテレビで見かける、『ぼふ』っと雪に埋もれるのをしてみたかったらしい。

いや、そこ圧雪してあるから…。(痛そう…)
ていうか、行動がいきなり過ぎ…。

そして後ろでは、突然しゃがみこんで、雪だるまを作成し始めるカズ隊員が。

うん、楽しいよね、雪って。
でも、進みませんか、前へ…。


結局、カズ隊員は小さな雪だるまを完成させるまで動かず、よっすぃー隊員は雪の上を転がりまわり、
タイチョーはタイチョー雪だるま(と思われる雪の塊)を作成していた。
ああ進まないな…。




各自、雪に対する欲求が満たされたところで、再び歩き始める。
雪は思ったより圧雪されていて、硬く、歩きやすかった。


細い木の枝の末端までに雪が積もり、樹氷のような、独特な雰囲気を醸し出している。
厚く覆った雲の切れ間から、時折日が差して、反射する雪の白さが眩しい。
キラキラ光ってきれいだ。
寒さとは裏腹に、高潮する頬。


何かワクワクする。
いい大人でもこれだから、初めてのカズ隊員なんて大変だろうな。
そしてそのカズ隊員、何故か、一すくいの雪を大事そうに抱え、タイチョーとよっすぃー隊員の後を少し離れて歩いている。

落としてはすくい、少し歩いては落とし、またすくって…。
気づけばかなり距離が開いている。
「まってぇ〜」

なんでそれ大事に持ってるの?
「ゆきだるま!」
…いや、ゆきだるま、とっくにいなくなってますけど…。




斜面を登るよっすぃー隊員。
立ってみる。
引き返す。
転ぶ…。

転んでも埋まっても、それでも楽しくて仕方がないらしい。
はぁはぁと息を上げながらも、動き回っている。


しかし1時間もするとさすがに疲れてきたのか、
「寒い」
「眠い」
「寒いよぉ」
クレームの嵐。
「歩けん」
「寝る」 (雪山で眠ったら死んでしまうぞ!)
ついに座り込む。

こんな時のための道具登場!
ピロリロン♪
「そ〜り〜」
語呂が悪い上にウケも悪かった…。
気を取り直して。
「ほら乗って〜」


このそり、一見、救世主的な道具だが、実は結構乗るほうもつらい。
何故なら、腹筋を使ってバランスを保ちつつ、しっかり掴まっていなければ振り落とされてしまうからだ。

そんなことにも気付かず、必死で乗り込む二人。くくく。


タイチョーに引かれ、そりは木々の間をどんどん進んでゆく。
歩いて歩いて…。
着いたそこは、食堂。

ラーメンを注文。
あとおにぎりもね。


こんな山の中に何故食堂が?
『西洋料理店 山猫軒』か?
「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはごしょうちください。」
などとは書かれていない。

お店の名前は『暖雪』
うどん、丼物、ラーメンとある、普通の食堂だ。


ここは山猫…ではなく、猫山スキー場、今いるのはそのスキー場の施設内にある食堂だ。

じつはへなちょこ隊、雪山をトレッキングしていたのではなく、スキー場の周辺をうろうろしていたのだ。
どうせスキーに来たって、よっすぃー隊員とカズ隊員がいたら滑れはしない。
じゃあ、雪山探険だ〜♪
…ということで、スキー場に隣接するロッジ周辺をひたすら歩いていた。
「なんかさー、こんなに木があったら雪山歩いてるっぽくない?」
その一言で始まったこのしょーも無い企画。
こんな軽装備で子連れ雪山トレッキングなんてありえない。
標高1195mとはいえ、山は山だ。自然を軽視してはならない。
へなちょこはへなちょこらしく!安全に楽しくが基本。


さてさて、お腹も一杯になったことだし、もう少し遊んだら帰るか。
そう言って外に出た。
「か、帰ろう!」
外はすごい吹雪だった。
ヤバイ。
いくらチェーンがあるとはいえ、この雪はヤバイ!!!
山の天気は変わりやすいというが…この変わりようはなんだろう。。。
猫山だけに、まさに『猫の目のように』というヤツか。

あたふたと帰り支度をして、駐車場に戻ると、車に雪が積もっていた。
うそ〜ん。
たかが数時間で?!
降りしきる雪の中、泣く泣く雪を払い、1号に乗り込む。
どうせ雪があるのはココだけなんだろうけど。
案の定、スキー場からわずか数キロのところで雪はなくなり、チャカチャカというチェーンの音を空しく響かせ、へなちょこ隊は岐路に着いたのであった。
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