■■Report #45 Report index


「なんかお家があるよ〜!」
川沿いを1号で走っていると、車窓から見えた河川敷のカラフルなかわいいおうちに、よっすぃー隊員が目をキラキラ輝かせる。
そうか、そんな季節か。
決して゚『
子供用入って遊べるおうち』ではないので、安心しなさい。
行ってみる?の問いかけに、嬉しそうに頷く。
「へえ、今年はポチの家、別宅になってる〜!」
「アンテナが八木からパラボラに…!」
他にも、テラス付きになっていたり、花壇のあるお家になっていたり、
昨年よりバージョンアップしていた。
実は昨年も見に来ているのだ。
そのカワイイおうちの正体は。


答えは屋根に書いてあった。


―――――1月13日消防出初式
消防出初式とは。
福山市の消防局や消防署、消防団をはじめ、会社の自衛消防隊、町の防災組織などが参加し、装備を披露、「住民の防災意識の高揚を図る目的で実施される」のだそうだ。
決して、「ヲタクの萌えを高揚させる」為ではないのだが、広島県防災航空隊も参加となれば、ヘリコプター大好きカズ隊員のためにも行かねばなるまい。
ま、防災意識を持たせるためにも良い経験かと。(こじつける)


そして1月13日、カメの歩みのよっすぃー隊員、カズ隊員を引き連れ、芦田川河川敷を訪れた。
間に合わん〜と言いつつ会場へ向かう。
すでに分列行進は始まっていて、消防隊員がずらりと並び、消防車が走りだそうとしているところだった。
慌てて空いた所に座り、カメラ用意。
「消防車、いっぱいおるねぇ!」
よっすぃー隊員も、カズ隊員も見入っている。
消防ポンプ自動車、救助工作車、
はしごつき消防自動車などが、赤い回転灯を点けて目の前を次々と走っていくのだ。
水槽つき消防ポンプ自動車 救助工作車
はしごつき消防自動車

これだけの数が揃って走るとなると、子供ならずとも釘付けになってしまう。

ロープ ギリギリまで前に行って携帯で写真を撮っている子、必死で手を振る子、ながーい望遠レンズ付きのカメラで写真を撮っている老人。
小さい赤ちゃんを連れたお母さんや、小学生の男の子のグループ、ピンヒールのオネェさまに、作業服姿のおじ様まで、様々な人が
、それぞれこの行進を楽しんでいた。
気付けば観閲行進も終わり、音楽隊とカラーガードによる演技が行われていた。
カラーガードとは、「カラー」=国旗、軍旗の警護隊という意味だが、今日ではマーチングにおける視覚的パートといったところか。
ミニスカート&白いロングブーツを期待していたのだが、黒いパンツスタイルだった…。
音楽隊の演奏に合わせ、フラッグ演技を行う。
青と黄の大きなフラッグを器用に回し、会場に華を添えていた。


出初式の起源は江戸時代。
明暦の大火の後の、復興作業にあたる町民の気勢を上げるため、老中 稲葉伊予守正則が定火消(じょうびけし)4隊を率いて、上野東照宮前で「出初」を行ったのが始まりと言われている。
これがお正月の恒例行事として受け継がれ、今に至る。

出初式でお馴染みの木遣りは、当時の火消しがとび職中心に構成されていたことから。
はしごの上で軽やかに動き回る技を持つ彼らが、活躍していたのだろう。


伝統行事、木遣り。
独特の音楽――木遣唄が流れ、消防半纏に身を包んだ消防団の人たちが
梯子、纏振りなどを披露した。
最後は一斉に「火の用心」「ガンバレ消防団」「祝 消防出初式」などと書かれた垂れ幕を手にポーズを決めた。


そしていよいよ訓練展示が始まる。

設定は、大地震の後に家屋が倒壊。
その家屋に取り残された要救助者を救出…というシナリオのようだ。
昨年は遠かったので、今回は燃えるであろう家の目の前を陣取って、ばしっとカメラに収めてやる!

実際に使われるのと同じ「緊急地震速報」が流れ、家屋が倒壊!
けたたましいサイレンの音と共に、救助工作車、そして救急車が現場へ急行、倒壊した家屋の前に到着!



あの目の前過ぎますが。

ええ、ええ、そりゃもうホント目の前に消防車が止まっていて、消防車の後ろ側で救助されていただろうという雰囲気は十分伝わりましたよ…。
…だろうという雰囲気はね!

今年も席取り失敗か…。がくぅ。


そして消火訓練。
これは目の前で!
目の前で見れた…!


  黒い煙がもくもくと上がる…

  
あっという間に赤い火が広がる

  
消防隊員さんたちの消火活動で無事鎮火

火が生き物のように広がって、木造の家を包む。あっという間に燃え広がっていくのがわかる。
消防隊員が駆けつけ、放水して鎮火するまでに、ほんの数分しかなかったのだが、家は骨組みだけの無残な姿に…。
火事の恐ろしさを見せ付けられる。

かなり離れた所から見ているにも関わらず、顔に熱を感じた。ということは、炎の近くで消火活動を行っている消防隊員の人たちは、相当な熱さと戦っているのだろう。
「すごいねぇ」
素直な感想と共に見守る。
「火事、起こさんようにせんといけんねぇ(起こさないようにしないといけないね)」
まだくすぶる家の跡に、しみじみ思った。

…なんて、しみじみしていたら、
広島県防災航空隊のヘリ登場!

「あっ!!!カズの!カズのヘリが!カズの○☆@△□…!!!」

お、落ち着け、カズ隊員。
もう好き過ぎて言葉が出ないらしい。


このヘリは防災航空隊の「メイプル」で、広島県内には他にも消防航空隊の「ひろしま」と合わせて2機のヘリがいるらしい。

火災、救助、救急と、空から市民の安全を守ってくれている頼もしい存在なのだ。
(ちなみにBell 412といって、イギリス軍やカナダ軍が採用…ってそこまではいいか?)


赤いバンビバケット(というのだそうだ)をぶら下げて、颯爽と会場上空に現れる機体。
このバンビバケットを使用しての取水と放水を見せてくれた。
このバケットは、現地(付近)で水が調達できるので、すごく時間の節約ができるのだとか。
でも、パイロットは、ビミョーな操縦を要求されて大変なんだろうな…。


その他にも、ホイスト降下での救助訓練を披露。
接地が不可能な場所でも有効な救助法だ。

ヘリがぴたっと空中停止(ホバリング)し、そこからホイストを使用して隊員がゆっくりと降下、要救助者をピックアップ、再び上昇搬送するというものだ。






高所救助訓練では、数十メートルの所からするするっとビルの上に降りて、あっという間に要救助者を収容。


日頃の厳しい訓練の成果を披露した。
最後はずらりと並んだポンプ車が一斉にカラー放水して、出初式のフィナーレを飾った。


出初式が終わり、次々と帰っていく消防車たち。
よっすぃー隊員とカズ隊員が、土手に上がって手を振ると、助手席の隊員さんが手を振り返してくれる。

…そして気付いた。

消防車のカーナンバーが、語呂合わせになっている事に!!!
 「119」 =救急の電話番号
 「1195」=(良い救護)救助工作車
 「373」 =(みなみ)南消防の救急車

お堅い役所仕事なのかと思えば、結構面白いことしてるなぁ。


消防といえば、火事を消すのが仕事だと思っていたが、消火活動以外にも、山岳救助、水難救助、救急搬送など、あらゆる人命救助に寄与しているんだなぁ、と改めて実感。
かっこい〜!などと眺めている場合ではないのだが、か っ こ い い ・・・・!!!
今日の訓練展示を教訓に、せめて火事は起こさないよう、火の始末には気をつけよう。
皆さんも気をつけましょうね☆


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