Report #41■■■■■■■■■■■■■■■■■■
NAVY BLUE
2007.04.22
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―――平成19年度護衛艦隊集合訓練


海上自衛隊の護衛艦隊による集合訓練が
4月18日、呉市の海自隊呉基地で始まった。
となると、我がへなちょこ小隊もその訓練に(見学と言う名の)参加をせねばなるまい。
4月22日、天候は雨、へなちょこ4号に乗り込み、一路呉へ!

花散らしというには少し遅い春の雨の中、ひたすら西へ向かう。
なんで呉に高速道路が出来ないんだろう。
恨めしげに細い海岸線を走ること3時間、やっとのことで呉へ到着。
工場や製鉄所などの並ぶ道を下ると、
…見えた!

灰色の護衛艦が!



「うおっ!うおっ!!」
後席でカズ隊員が騒ぎ出す。

うんうん、わかるよ、でも落ち着け。
護衛艦は逃げないから!!!

と言いつつも、自分もはやる気持ちを抑えられず、上手く撮れないとわかっているのに、車中から一枚。
この写真ではわからないだろうが、カーブを曲がって、下り始めた所で、この光景が目に入ってくるのだ。
おお〜!
思わず声が出てしまうポイントである。
どこか護衛艦群が良く見えるポイントは無いものか、そのまま走り続けると、「アレイからすこじま」の看板が目に入る。

道路を挟んで、海側が「アレイからすこじま公園」、反対側にレンガ造りの建物が並ぶ。

レンガ造りの建物が並ぶこの通りは昭和通りという名前で、このレンガ造りの建物は、呉海軍工廠の前身である呉海軍造兵廠時代(明治30〜36年)に建てられたものだそうだ。
空襲で壊れた分、奥行きが短くなっているそうだが、現在は民間企業が買取り、修理されて倉庫として使用されている。
普通に企業の看板がくっついているが、明治時代のレトロな雰囲気はそのままだ。

やっぱり旧海軍の街だな〜と実感。

海軍技手養成所跡
が、アレイからすこじまの駐車場になっているという情報を得、タイチョーが車を停めにコンビニ横の坂を登っていった。
その間、公園内を探険してみることに。

アレイからすこじま公園は、国内で唯一潜水艦を間近で見られる所。
「アレイ」とは、alley=小道の意で、「からすこじま」は、その昔埋め立てられた烏小島という名の島から取ったらしい。
公園内はレンガが敷かれ、錨や操舵輪の模様になっている。
そして普通に大砲がベンチ代わりに置いてあったり、船を繋ぐ柱があったり、戦時中に魚雷を積み込むのに使われたクレーンがモニュメントとして残っていたり…旧軍事代のモノがたくさん残っている。

公園前のバス停の名前が「潜水隊前」だったりとか、自衛官が歩いていたりとか、他にも萌えポイントはたくさんあったが、
それは置いておくとして。

キョロキョロしていると、タイチョーが現れる。
「護衛艦見に行こうや〜」
実は、21、22日は護衛艦の一般公開もあったのだが。
現在1800。
とっくに公開は終了している。
なので見に行く=フェンスの隙間から覗く…!
「おお〜、おるじゃん!!!」
ずらっと並ぶ護衛艦。
以前ロシアの駆逐艦が寄港した際は、こんなにいなかった。
それもそのハズだ、

全国の6基地を母港とする4護衛隊群から、
イージス艦の「みょうこう」「きりしま」など計22隻、
隊員約4000人が大・集・合!

しているのだ。


ああ、一般公開、見たかったな〜。
でも仕方ない、いつもの行き当たりばったりな下調べ無しの出発だったので。
しかし後に、それをものすごく後悔することになろうとは…。


それはひとまず置いといて。
コンビニ帰りの自衛官にジロジロ見られつつ、フェンスの隙間から散々写真を撮った我々は、アレイからすこじま公園へ戻る。

先にも記述した通り、アレイからすこじま公園は、潜水艦を間近で見ることの出来るところなのだ。

せっかくだから潜水艦も見ておかないとね。
最近この近くに「てつのくじら館」という海自呉資料館がオープンし、用途廃止済の実物潜水艦は間近で見る(どころか、乗ったり触ったりできる)ようになったらしいが、やっぱり現役の潜水艦が見られるのはココ!という事で。
大和人気がちょっと下火になって、もっと人が減ったら「てつのくじら館」にも行ってみたいな)ボソ

潜水艦桟橋、と書かれた石の門の周辺には、有刺鉄線が張り巡らされている。

この向こうに潜水艦が…と思いきや、その先の桟橋に潜水艦の姿はない。
さらに一本向こうの桟橋に黒い塊が三つ…。
潜水艦が「てつのくじら」と呼ばれるだけあって、丸い背中を少しだけ水面に出している姿は、クジラのようだ。
曇った空が、日が暮れるにつれて更に暗くなって、
←   黒い潜水艦を撮るともう真っ黒です…(涙)

潜水艦をバックに写真を
撮ろうと言うと、何故か
敬礼する二隊員(でも左手

あの中に70人とか乗っちゃって、何ヶ月も潜ってるなんて〜。
海自の自衛官サンたちは、体力的にというより、精神的に大変そうだ…。
ていうか、もう家族だよね、そんなに一緒にいたら。
もう独立国家だよね(違います)
もうシルエットしか写らない…
辺りが薄暗くなってきて、護衛艦の艦橋にぽつぽつと灯がともる。
空はまさにネイビーブルー、今にも雨が降りそうな雰囲気だ。
もうそろそろいいんじゃないの〜?

何がって?
そりゃ、アレですよ、ア・レ!

その時初老の女の人が、声を掛けてきた。
「あのう、イルミネーションって今日するんですよねぇ?」
「だと思うんですけど、私達も調べて来なかったので、時間とかわからなくて…」
…そうなのだ。
ながーい前置きだったが、
実は、電灯艦飾を見に来たのだ。
(長すぎるよ)

いや、萌えポイントがたくさんありすぎてつい…。

いや、でも確か24日までイルミネーションやってますってニュースで言ってたし。

土日にしないわけ無いだろうし。
こんな不確かな情報を元に呉まで来た我がへなちょこ隊って…。
いやいやいや、他にもカメラ持ったマニアな方々がいらっしゃるようだし。
大丈夫よ、大・丈・夫!
そう言い聞かせ、ひたすら電気がつくのを待つ。




それから程なくして。


パッパラッパパッパラッパパッパッパッパラッパラ〜♪
(注:音は適当です)


ラッパの音が響く。

それと同時に、一斉に明かりが灯る。

「おお〜」
「………?」

え、こんなもん?
もっとこう、ピカーッっていうか、キラキラしたの想像してたんですけど。

そっか、こんなもんなのか。
でもこんなにたくさん護衛艦が集まってるの見たことないし、沖に停泊中の護衛艦も明かりが灯っていて、
遠目に見ると、海面に反射してゆらゆら揺れているのが、中々しっとりしててキレイだ。

と、そこへ雨が降り始める。
結局、濡れると困るので一眼は出せず、撮れたのはコンパクトカメラで撮ったこの写真だけ。
しかもコンパクトカメラ用の三脚はフェンスと同じ高さで使えず、フェンスの上にタオル置いて、そこへ恐る恐るコンデジを置いて撮ったのだ(涙)
でもまぁ、肉眼で見る分にはキレイだし。
ラッパが鳴り終わるのと同時に一斉に点灯したのは良かったし。
なにより雨も降り出したし。
これで終わっても「へなちょこ」でいいかな、なんて。

1950を回った頃、雨脚も強くなってきたので撤収する事に。

「いや、でもま、地味なりに趣があってキレイだったよね」
「同時に点いた時なんて『おお!』って思ったよね」
なんて帰りの車で話しながら。
満足顔で家に着いた頃は2300を回っていた。

そして、数日後。
真の「へなちょこっぷり」に気付いたのはこの時だった。

「…?!」

そこはちょっと(?)ミリタリー色なサイトなのだが、『呉の電灯艦飾撮ってきました〜』と書かれている。
そしてそこには、あの地味で趣のある艦飾ではなく。

ピカーッと光ってて、キラキラした超派手な護衛艦群が…!!!!!

しかもこのレポートをUPするにあたり、色々調べていたら、とある記事を見てしまった。

  広報活動として、21、22の両日にイージス艦を含めた3隻の護衛艦内の一般公開や、
  艦艇のイルミネーション(24日まで、午後8〜10時)が予定されている。
by 産経web

午後8〜10時だったのか…。
え〜っと、帰ったの何時?
1950?

「!!!」
ちょっとトイレ行ってたりとかさ、
お茶買って帰ろうってコンビニ行ったりさ、
いや〜んまだ帰らない〜ってカズ隊員が駄々こねたりとかしててさ、
もう10分その場にいたら…!!!!!!

悔しいが仕方ない。
下調べ無しの出発だったので!!!
ちょっとかなり凹んだ。
すっごいブルーだ。
(ええ、そりゃもう潜水艦でマリアナ海溝に潜った気分ですよ)
でも精神的な訓練の一環だったと思うことにしよう!!!


でもせっかくなので、電灯艦飾がどんなものか、見たい方はコチラへ。
これはGoogleの検索の結果です、参考までに。


あああ、こんなの見れるハズだったのになあああああ。

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