■■Report #31 Report index

8月27日。
まだまだ残暑厳しく、エアコンなしでは過ごせないが、さすがに盆過ぎて海水浴というのもな…。
でもこんな良い天気、せめてドライブにでもと、おにぎりを持って出かける。
今日は夏休み最後の日曜日とあって、どこを走っても車がいっぱいである。


ここ数年行ってなかった広島方面へ出かける。
最近忘れがちだが、ここはアウトドアサイトなので、海へ行ってみる事に。

広島湾岸線が出来た時は、
「すげぇ〜、都会じゃ〜」
と思った、というタイチョー。
今回初めて通る私も立体交差する橋に同じ事を口走る。(田舎者ですから…)

向かった先は元宇品。

よっすぃー隊員は、リュックを下ろすのもわすれ、砂浜にまっしぐら。
カズ隊員も、カキ殻を拾っては投げ、拾っては投げ、ご機嫌である。

砂浜には他にもたくさんの家族連れがいた。
波打ち際で水に戯れる子供、釣りを楽しんでいる親子、手をつなぎ歩く恋人。
それぞれが、ちいさな浜で、それぞれの夏の終わりを楽しんでいた。
一羽のカモメが目の前の空をついと横切る。
「あ、トリさんー」
「カモメだよ」
よっすぃー隊員は覚えたての「かもめの水兵さん」を口ずさむ。

と、そこへ一隻の船が通りかかる。
灰色の船体。
見覚えのある「131」の数字


こ、これは…!
ホンモノの水兵さん…!!!(正確には自衛官です)
呉地方隊第22護衛隊の護衛艦「せとゆき」ではないか!!!!!


先日乗艦した(Report#28参照)ばかりの「せとゆき」に、こんなところで
偶然出会えるとは!
たまたま来た元宇品で、偶然見れるなんてなんてラッキーなのかしら(棒読み)。

なので、これまたたまたま持ってきていた(砂浜で遊ぶ子供を撮るには不自然な長さの)望遠レンズで撮ってみることにした。
係留している護衛艦は何度か見たが、航行中の護衛艦を見るのは初めてである。
しかも、いつも岸壁や桟橋などから艦の横を見上げるだけで、艦首から艦尾までの全体像を見たのも初めてだ。

…かっこいい。

よく見ると、甲板の上に明らかに自衛官とは違う一般人の姿が。
今日は、
応募したけど選にもれた体験航海の日らしい。
約1時間半、護衛艦に乗って、艦内を見学し、自衛官の説明をきき、広島湾をぐるりと回って帰る
羨ましいイベントなのだ。

思ったよりも速く、あっという間に目の前を通り過ぎていく。
風を切って走る「せとゆき」の艦尾には護衛艦旗がはためいていた。


未練がましく岬の向こうへ消えていく艦尾の写真を撮っていると、タグボート「YT86」「YT73」が目の前にやってきた。
これは離岸、着岸の際に曳航する船だ。
小回りがきくので、ぐるぐる回ってあっちへ行ったりこっちへ来たりしていた。

 

…何?!
これってサービス?!
えぇ?

外れた私へのサービスなの?!

ありがたく撮らせてもらいました(笑)
その後もよっすぃー隊員は砂浜で砂遊び、カズ隊員はミネラル補給(貝や海草を食ってました)をしながら遊んでいると、あっという間に日が暮れてしまった。
(まだリュック背負ってるよ…)

砂で山を作り、色とりどりの貝を並べ、海草で飾るとケーキの出来上がり
「これはカキ氷なんよ」
と、砂を落ちていたカップに山盛りにして渡す。

こりゃ、まだまだ帰れそうにないな…。

砂浜が陰ると海で遊ぶ人もまばらになり、新たに犬の散歩をしにやってきた人たちが歩いていた。
タイチョーが車を取りに行ったので、

「そろそろ…」
帰ろう、と促し顔を上げると、一時間ほど前に岬の向こうに姿を消したはずの「せとゆき」が帰ってきた!!!


しかも沖合いで停泊していたタグボートも近くへやってきている。

カ、カメラ、カメラ…!!!


しかも甲板には自衛官がずらっと…!
し、白い制服がずらっと…!!!

慌てながらも何とか数枚収める。

その間、タイチョーがいなかったので、よっすぃー隊員がカズ隊員に砂をかけていようが、カズ隊員が貝殻を口いっぱい頬張っていようが、私はシャッターを押し続けた。

「…なんでこんな事に…」
砂まみれになったカズ隊員を車に乗せながら、タイチョーは同じく砂まみれになっていく新しいへなちょこ4号にショックを隠しきれないようだった。


あら、アウトドアに砂は付き物ですもの♪
砂遊びと護衛艦に満足した親子は、乾いた砂粒を払いながら、ご機嫌で元宇品を後にした。
もちろん鼻歌のBGMは「カモメの水兵さん」だ。
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