■■Report #23 Report index


在来種を守る



ニュースを見ていて、気になる見出しを発見する。
『ブラックバス一掃狙う 
   20日から全国一斉防除ウィーク』


ブラックバス―
外来種で、ゲームフィッシュとして人気が高い。
一時期のバス釣りブームでは、朝早くから河川や湖畔脇に車が並んでいたものだ。
その昔、わがへなちょこ隊のメンバーも暇つぶしによく行った。
そんなブラックバスだが、魚食性が強く、日本固有の在来種が減ってしまうなど、生態系への影響が問題になった。
最近、『特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律』が施行され、全国各地で駆除、防除の話を聞く。
人間の都合で増やされ、増えすぎたからと害魚扱いされている、なかなかかわいそうな魚なのだ。

ニュースの内容を引用する。
外来生物法の施行から1年を迎え、外来魚対策を進めてきた市民団体、全国ブラックバス防除市民ネットワーク(安住祥会長、23団体)は、20〜28日を「全国一斉ブラックバス防除ウイーク」として、バスの駆除、密放流パトロールなど川や湖を守ろうと訴える。

市民ネットワークは昨年11月に生まれた。オオクチバスの駆除に取り組んできた秋田淡水魚研究会、宮城県の「シナイモツゴ郷の会」、NPO法人「自然を考える釣り人の会」などが協力体制を作った。
「バスを減らすためには河川や湖沼の保全活動にバス防除を組み込む必要がある」(小林光・事務局長)という。


■宮城県伊豆沼・内沼では、今年も人工産卵床400基を設置した。
画期的な技術で05年は252カ所の産卵と親魚56匹、稚魚507万匹を駆除した。
今年はさらに改良を加え、6月いっぱい駆除を続ける。

■茨城県・霞ケ浦の「土浦の自然を守る会」は20日、バスの料理試食会を開き、食べて減らそうと呼びかける。

■滋賀県の「琵琶湖を戻す会」(高田昌彦会長)は28日、草津市烏丸半島の湖岸で市民参加の外来魚釣り大会を開く。
asahi.comより

と、ある。
思えばキャッチアンドリリースなどといって随分逃がしたな。
…随分ってほども釣ってないが、そこは見栄っス。


魚食性が強いからとか、繁殖能力がスゴイからとか、ヤツらが勝手に食い荒らし増えていったみたいな言い方をされているが、日本にはるばる泳いでやってきたわけでも、全国の河川や湖沼に飛んで行ったわけでもないのだ。
ゲリラ放流や、在来種が住み難く外来種が住み易い環境へ変化した事など、人間側に大きな原因があると言っていい。
もし人間の手で少しでも戻せる可能性があるのなら、やってみる価値はあると思う。


▲2003年5月10日、
暇つぶしにココで釣り上げたプチサイズの
オオクチバス。
コイツ、リリースしちゃったな…。
同日、ブルーギル。
▼コイツも特定外来生物

ということで、5月21日、やってきたのはとある野池。
以前から何度か訪れたことがある。
タイチョーが子供の頃からバス釣りをしていたポイントというだけあって、きっとバスも繁殖しまくっているに違いない。
一肌脱ぐか!と発奮してみたものの、バス釣りなんてとうに止めてしまっていたので、道具がない。
しかたなく、つよぽんにワーム(だってプラグをロストしたら高くて返せないもん)を借りて出撃。

さっそく借りてきたワームを組んで、第一投。
ぽちゃん。
静かな池の水面に、幾重にも輪が広がっていく。
深緑色の池に、対岸の木々がぐにゃぐにゃゆがんで映る。
手探りするようにゆっくり、時には速く、器用にロッドを動かし手繰り寄せていく。
回収したその先には、当然ワームしか付いていない。

「なんか魚はおるね」
頼りなーいタイチョーの声。
いや、なんかじゃなくてバスを釣ってくださいよ、バスを。
頼みますよ、ホント。
「………」
再びぽちゃん、という音の後訪れる静寂。
「………」

まさに修行である。

「でもなんかね、やっぱり釣れん気がする」
まぁ、何せ3年ぶりである。
腕も落ちれば、コツもわからない。
奴らも賢い魚だ、そう簡単に釣れるはずもなく、時間だけが過ぎていく。
暑いくらい眩しかった太陽も傾き始め、いつのまにか足元に影を長く伸ばしている。
釣れない。
修行は続く…。

その姿に同情したか、石を拾っていたよっすぃー隊員が、たいちょーに付き合う形で初めてのバスフィッシングにトライ。
まっ、バス釣れなきゃただのキャスト練習なのだけど。
しばらく嬉しそうにロッドを振り回していた。
オイオイ、池におちないでよ…。
そんな私の心配を他所に、リールをいじって楽しそうなよっすぃー隊員だった。

子供は正直…退屈って顔に書いてある???
しかし予想通り、10分もすると、反応の返ってこない釣りにすっかり飽きて、タンポポの綿毛を飛ばして遊んでいる。
「ガアガアガア」
鴨まで飛んでくる始末だ。

「帰ろうか…」
一人修行を積んでいたタイチョーが、しょぼんとして堰堤から上がってくる。

「え〜、もう?釣れてないじゃんー」
私が文句を言うと、だって釣れんもん!寂しいもん!と、抗議するタイチョー。
まあね、プスリとも言わんもんね。

仕方なく納竿し、諦めて車に乗り込む。
ちょっと池の周りを散策して帰ろう。
一周できるのかな、と荒れた道を行くと、先日の雨で思わぬぬかるんでいて、ハンドルを右に切っても直進する有様に、諦めて引き返す…。
ううう。

結局何も釣れなかったし、何も出来なかったなぁ…。
実は、釣れたら食べてみようと計画していたのだ。
釣り上げたバスをそのまま逃がせば意味もないし、かといってその場でただ殺すのもどうかと思う。
勝手な話だが、元々は人間が食用と釣り用に増やした魚だ、釣って食べてやるのが一番良い方法だと思われた。
でも釣れなかった。
帰って写真を眺めつつため息。
ん?
いや、まてよ…
記事を読み直してみる。


『20〜28日を「全国一斉ブラックバス防除ウイーク」として、バスの駆除、密放流パトロールなど川や湖を守ろうと訴える。』
そうだ、これだ!

よ〜く見ていただきたい。

『バスの駆除、密放流パトロールなど川や湖を守ろうと…』
…密放流パトロールなど…

密放流をしていた者はいたか?
いや、いなかった!!!

よーし、これでいい!
「全国一斉ブラックバス防除ウイーク」に、へなちょこパトロール隊として参加出来たことを素直に喜ぼう!
へなちょこパトロール隊、報告します!5月21日、17時〜18時の間密放流なし!!!
…だめ?
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