南国の課題
南国といえば、赤道直下の「青い空、エメラルドグリーンの海、椰子の木、ハイビスカス…」な、国を連想される方も多いだろう。
日本の代表的な南国といえば、沖縄県。
今回、へなちょこ号を沖縄に運ぶのがどうしても困難なため(まぁ、簡単に言えば費用の問題で…涙)九州へと出掛けた。しかもせっかく行くならへと。
九州の南といえば、鹿児島県、宮崎県か。北緯約31度…充分南国ムードな筈なのに、『いよいよ夏本番!きらめく日差しを感じにビーチリゾートへ…!』などというイメージが無い。
へなちょこ南国…そんな所が、我がへなちょこ隊にとってはふさわしい地となりそうだ。
5月23日、新人のヨッスィー隊員を連れ、タイチョーとワタクシ=ミキ隊員との3人で、へなちょこ2号へ乗り込む。
「鹿児島と言えば…」
そんな話から今回の探険は計画された。
「さつま芋!白熊!!黒豚!!!さつま揚げ!!!!」
「食べ物ばっかりじゃん…。西郷隆盛とか、桜島とか、砂蒸し温泉とか…なんていうの、もっとこう、知的な知識はないの?」
タイチョーの痛い突っ込み。
西郷隆盛ではお腹が太らないのだ。
「宮崎は?」
「広島カープ!」
「………」
さらりと交わされる。
「鹿児島、宮崎っていったらさ、南国よなぁ〜」
と、タイチョー。
以前タイチョーは一人バイク旅に行っている。
その時を思いだしたのか、遠い目で語る。
「うんうん、南国チックなんじゃろうなぁ」
とうなずく私に、反論。
「南国チックじゃなくて、充分南国だった!」
そうなん?沖縄を知る(といってもたかが修学旅行だが)私としては、南国=青い空、エメラルドグリーンの海、椰子の木にハイビスカスは必須条件なのだ。
どうしても、「西郷隆盛」と、「青い空、エメラルドグリーンの海、椰子の木にハイビスカス」がつながらない。
はたして鹿児島、宮崎は本当に南国なのか?
よ〜し、今回はそれを調査しに行くことに決定!
課題は「南国」を探せ!!!
ついでに南国のおいしい食べ物を食べる!!!(うふv)
いざ!探険に出発!
九州自動車道で九州を南下し、えびので下りた一行は、えびの高原を散策し、足湯を体験♪
盛りを過ぎてはいたが、ミヤマキリシマが小さなピンク色の花をつけていて、綺麗だった。
初日は霧島で一泊。翌日、鹿児島県へ入ることにする。
九州は「火の国」といわれる。
「火の国」といえば、火山。
まずは九州最大の火山湖、池田湖に向かう。
ここには未確認生物、イッシーが生息するという。
池田湖には巨大ウナギが生息しており、市天然記念物に指定されている。
おそらく、それがイッシーの正体なのだろうが、それでは夢が無いので、未確認のままでいい。
『イッシーを探せ!』なんて企画も考えたが、まっ、昭和53年から未確認のままだから、へなちょこ隊が探せる筈などない、と潔く諦めて次へ向かおうとした。
「あっ、タイチョー、サツマイモソフト発見〜!」
2、3件並んだ土産物屋の前に、紫色の巨大ソフトクリームのディスプレイ。
余談だが、へなちょこ隊は、過去にも「ご当地ソフトクリーム」を食べている。
「ラベンダーソフト(北海道)」「小夏ソフト(高知)」「なしソフト(鳥取)」「木苺ソフト(信州)」などなど。
これは押さえとかんと!
さっそく購入、一口食べる。
「………微妙」
サツマイモの風味は充分あって、でんぷん質のザラッとした舌触りが残る。
なんというか、和菓子の味がする…。
とりあえずこれで鹿児島名産、サツマイモをクリア!
イッシーには会えなかったが、次の目的地へ。
←ウナギ!
鹿児島といえば、開聞岳も有名だ。
現在は活動を停止している標高924mの火山で、円すい形の山である。どこから見てもキレイな△で、薩摩富士ともよばれている。
ちなみにへなちょこ隊は「富士モノ」も好きだ。
本物の富士山もみたが、知床富士、蝦夷富士、讃岐富士、伯耆富士など、へなちょこな富士山達だ。
富士モノも一つ増えたな…。
というか、南国はどこに?富士モノ探しに来たんじゃないのよ〜?
でもせっかくなので、開聞岳周遊道路を走ってみることに。
周遊道路は、開聞岳の裾野を一周できるのだが、近すぎて山が見えない(笑)
「なにも見えんね〜」といいつつ、走っていると、道路わきに赤い花が咲いているのを発見。
こっ、こっ、こっ、これは…!!!!
開聞岳
「デイゴの花だー!」
沖縄に行った時に見たことがある。
な、なんということだ。
沖縄にしか生えてないと思ったのに…!
まっ、まぁ、これだけで南国と決めてしまうのはまだ早い。
(探険が終わってしまう…)
とりあえず、南国の植物、デイゴを確認!
気を取り直して先へ進むと、真っ暗で細くて曲がりくねった長〜いトンネルが。
思わず「千と千尋の神隠し」のテーマソングが頭に流れてしまう不思議なトンネル。
トンネルがこのまま終わらんかったらどうしようと不安になりつつ走ると、植物公園の入り口付近にでる。ヨカッタ。
もと来た道にでて、一周したことに気付く。
「本当に円すい形なんじゃねー」
後ろを振り返り、開聞岳を後にする。
桜島と御崎馬
翌日は桜島を経て、鹿児島を抜けて、ちょっと寄り道、宮崎県都井岬へ。
都井岬で、御崎馬を見て、その後日南海岸を目指す。
ここが、南国の課題の最終目的地に当たる。
タイチョーいわく、こここそ「南国ムード」だったというのだ。
別名、「フェニックスロード」ともいわれる日南海岸は、その名の通りフェニックス椰子が道路わきに植えてある。
心なしか、海の色も青ではなく緑掛かっていて、透明感があって…これってエメラルドグリーンの海?
そして白波の元に見え隠れするのは…サーファー?
ちょっと、これって南国ムード満点なんじゃないの〜?!
やっぱり、南国と呼ぶにふさわしいのか。
途中、休憩を兼ねて、道の駅に寄る。
車の外に出ると、冷房で冷えた肌が一気に汗ばむ。暑いというより、熱い。
でもカラっとした暑さ。
もう夏だ!気持ちい〜い!
道の駅には、椰子やらバナナやら、ハイビスカスにブーゲンビレア…南国らしい植物がたくさん植えてあった。
野菜市みたいなのもあって、地元で取れた野菜やら、果物やら、魚やらが並んでいた。
やっぱりゴーヤとかサツマイモが多い。
「うわ、なんだこれ?」
巨大な赤い塊。
へぇ!マンゴーって国産のがあったんだー!
地元ではあまり見ない野菜や果物に、思わずワクワクしてしまう。
しかもカラフル!花も野菜も、ヴィヴィッドカラー!これってまさに南国の特徴だなぁ。
「買ってきた〜」
車に戻っていたタイチョーがソフトクリームを片手に戻ってくる。
「マンゴーソフトだってさ。」
綺麗なオレンジ色のソフトクリーム。フルーティーな香りがむわっと鼻に来る。あまりの暑さに早くも溶け始めている。冷たいそれを口に運ぶ。
「……………」
…まぁ、こういうことも多々ある。
とりあえず、南国らしい「マンゴーソフト」も食べたと言う事で、再びへなちょこ2号へ乗り込む隊員達であった。
「お茶ある?お茶。」
後味も強烈なソフトクリームだった…。
再び日南海岸を北上する。
よくよく注意してみると、色んな木が植えてある。
椰子はもちろん、蘇鉄、ハイビスカスなど南国ムード満点だ。
しかも椰子にも色々な種類があることに気付く。
背が高いのや低いの、太いのから細いのまで…葉の形も様々だ。
「椰子って色んな種類があるんじゃねぇ…」
極めつけは…。
「あっ!バナナ!」
道路わきに、バナナの木を発見!
地図を確認すると、『バナナ自生地』とある。
自生?!勝手に生えてるってこと?!
「…な、南国だわ…」
バナナの自生には、さすがに『南国』を認めざるを得なかった。
鹿児島県&宮崎県は南国!
今回の旅も終わりを告げようとしていた。
へなちょこ2号はさらに北上を続け、青島に到着。
島内は、『青島亜熱帯性植物群落』として国の特別天然記念物に指定され、保護されている。
最後に少し歩くか、というタイチョーの言葉に、すかさず帽子を被るヨッスィー隊員であった。
土産物屋の看板の文字が色褪せ、はげかけていて、以前は観光地として賑わっていたんだろうなぁと思わせる。
閉まっている店も多く、駐車場から青島へ向かう道がすごく寂しかった。
土産物屋の通りを抜けると、目の前に橋が続いており、両脇に『鬼の洗濯岩』と呼ばれるゴツゴツした磯辺が広がっていた。その向こうには白い砂浜がゆるやかな弧を描いている。日が傾きかけている事もあって、ひどくまぶしい。
青島神社に参拝した後、島の外周を歩いてみる。
島内はビロウ、という椰子の仲間が生い茂っていた。植えられたものと違い、大きさも生え方も様々で、面白い。
亜熱帯植物が繁茂した理由として、【黒潮に乗って流れてきた】説と【昔から生えてたのが残った】説があると書いてあった。本当はもっとカッコイイ名前だったんだけど(笑)
ん?
亜熱帯植物?
亜熱帯…気候帯の一。熱帯と温帯との中間の地域で、緯度でほぼ二〇〜三〇度の間にある(大辞泉)とある。
おお!熱帯ほどではないけど、温帯でもない…まさにへなちょこ熱帯植物ということなのね!?
な〜んて、勝手に親しみをおぼえつつ、木陰を求めてビロウの下へ。ん?幹に何か掘ってある…?消えかけた文字を指でなぞる。
『昭和41年、6月17日 たかし&ひろこ(仮名)』
国の特別天然記念物に、なななな何を…!
新婚旅行で来たのかも知れない彼らも、今やイイおっさん&おばさんになっていることだろう。悪い事したな〜ってしっかり反省してよね〜。
汗だくになりつつ、青島を後にすると、土産物屋から冷たい空気が…。
思わず吸い込まれるように入り、特産の日向夏ジュースを買い、飲み干す。
甘酸っぱい後にのこる苦さがさわやかでおいしかった。車に戻り、いよいよ帰路に向かう。
今回の課題を整理してみる。
まずは南国の課題。
|
椰子 |
蘇鉄 |
|
デイゴ |
ハイビスカス |
|
ブーゲンビレア |
街路樹にサボテン |
|
国産マンゴー |
暑いというか、熱い! |
|
エメラルドグリーンの海 |
自生バナナ!!! |
これだけ揃えば、南国といえるだろう。
鹿児島、宮崎は南国で異議な〜し!
続いて「特産、名産物を食べる!」
|
鹿児島のサツマイモソフト |
黒豚ラーメン |
|
「白熊」アイス |
イモ焼酎 |
|
さつま揚げ |
霧島の温泉卵 |
|
マンゴーソフト |
日向夏ジュース |
|
近海でとれたマグロ丼 |
カツオの燻製 |
|
|
|
|
|
|
やたらと食べる課題が多くこなされているが、気にしないように。
温泉卵1コ50円也。
温泉にも色々入ったし、馬も鹿も見た。
色んな人に話しかけられ、親切にしてもらった。
鹿児島、宮崎の旅、満喫♪
これで安心して帰れるというものだ。
「あ、そういえばお土産買ってないね」
「…もう一泊、しちゃいますか…」
まだまだ帰れない、へなちょこ隊なのであった。